ハムスターの冬眠とは?
気温の低い時期になってくると、心配になってくるのがハムスターの冬眠。
ハムスターの冬眠は、気温の急激な低下や、食事の摂取量が少なくなることで起こります。
また、部屋が真っ暗な状態が続くことでもハムスターの冬眠の原因ではないかと指摘されています。
ハムスターの冬眠は爬虫類の冬眠などとは違い、疑似冬眠といわれるもの。
爬虫類の冬眠のケースは、気温の変化とともに体温も変化させ、呼吸の仕組みが肺呼吸から皮膚呼吸に変えることができます。
一方、疑似冬眠は呼吸数や運動量を極端に低下させることで、エネルギー消費の効率を最小限に抑える行為です。呼吸方法は変化せず、眠りに近い状態になることです。
ハムスターはなんで冬眠をするの?
ハムスターの冬眠の主な原因は、気温の急激な低下によるもの。
急激な気温の低下によって、呼吸数や心拍数が低下することによって起こります。
寒い環境で自身の身を守ろうとする本能が働き、エネルギーの消費量を極端に抑えようとして疑似冬眠が始まってしまいます。
また、部屋が暗いことも冬眠の原因ではないかといわれています。
これは、ハムスターの体内時計が狂ってしまうことが原因ではないかといわれています。
ハムスターは夜行性ですが、十分な日照時間がなければ体内時計を調節できなくなります。
そのため、冬の十分な日照時間がない場合は、疑似冬眠が生じやすいのです。
ハムスターの疑似冬眠の危険性とは?
疑似冬眠は非常にハムスターにとって危険な状態です。
クマなど哺乳類が冬眠するケースは、寒くなる前に脂肪を蓄えておき、冬眠中に効率よくカロリーを消費します。
しかし、ハムスターは本来冬眠する習性を持ちません。
ハムスターの疑似冬眠は、低体温症に近い現象であると言われています。
十分な脂肪を蓄えることのできないハムスターの疑似冬眠は非常に危険な状態であるといえます。
ハムスターが疑似冬眠してしまった場合は、2~3時間以内に適切な処置をしてあげる必要があります。
ハムスターが疑似冬眠してしまった際の適切な対処法は?
普通の睡眠とハムスターの疑似冬眠を見分ける際には、呼吸数や体の硬直状態で判断します。
疑似冬眠の場合は極端に呼吸数が低下し、体の硬直も始まっている可能性が高いです。
疑似冬眠が始まってしまった場合は、まずゆっくり体を温めてあげる必要があります。
この場合も、急激に体温を上昇させてしまうと、心臓に大きな負担がかかってしまいます。
カイロを使って暖かくするようなことはNGです。
まずは、部屋の温度をあげて、タオルでくるんであげましょう。
ゆっくり時間をかけて、硬直した体が徐々に回復してくるのを待ちましょう。
その後に、水分・糖分を摂取する必要があります。
疑似冬眠状態のハムスターは、脱水症状になっている可能性があります。
脱水とともに、栄養も十分に摂取できていないので、糖分を補給する必要があります。
疑似冬眠の際の対処法の詳細は、こちらの記事をご参考に!
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予防法と万が一の際に対処法を知っておきましょう。
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